(一財)日本不動産研究所(JREI)は11日、第1回「国際不動産価格賃料指数」(2013年10月)の調査結果を公表した。
同指数は、国際的な主要都市の不動産市場動向を調査するため、対象都市の調査物件について、同研究所の不動産鑑定士が評価した価格・賃料を指数化したもの。対象は、東京、ソウル、北京、上海、香港、台北、シンガポール、クアラルンプール、ジャカルタ、バンコク、ホーチミンのオフィスおよびマンションで、1都市当たり6物件。価格時点(各年10月1日)において、対象物件の新築・新規契約を前提とした1平方メートル当たりの価格・賃料を評価し、指数化した。
10年10月を100とした場合の13年10月のオフィス価格指数で、最も高いのは北京の184.5。ジャカルタの176.0が続いた。一方、最も低い指数は東京の106.5だった。オフィス賃料についても、北京(160.4)とジャカルタ(157.5)が上位を占め、東京は100.3だった。
また、マンションの価格指数では、ジャカルタの148.7がトップ。次いで、クアラルンプールの135.0となった。東京は100.4、最も低いのはホーチミンの82.8。賃料指数は北京(143.5)、上海(139.1)と続き、東京は98.8だった。
オフィスとマンションの価格・賃料の変動率では、オフィスの価格の変動率が最も高かったのは、ジャカルタ(+17.4%)、賃料もジャカルタ(+21.0%)だった。マンション価格の変動率が高かったのは、北京(+22.2%)、賃料も北京(+14.4%)となった。