私がこの業界に入ったのは2009年7月です。
この頃は、三井住友銀行のフルローンや
オーバーローンの全盛期でした。
またそのほかの金融機関も
同じように、フルローンを出しておりました。
積算評価が売買価格と同じで
利回りが10%前後のRC物件が
売りに出ると、すぐ売れました。
だいたい1つの物件に3件から
5件ぐらい買付が入ります。
もちろんお客様は、現地など見ていないので
営業マンは電話口で、買付をもらう訳です。
そしてその年の12月、急に三井住友銀行が
フルローンをやらなくなりました。
その影響で、解約になった話が多くあります。
これに追随して、ほかの金融機関も
フルローンをやらなくなりました。
その後、スルガ銀行にお客様が集中するようになり
金利4.5%の9割融資で物件を買うのが主流になりました。
金利こそ高いですが、当時は
千葉県の松戸市、柏市、流山市など
埼玉県だと、さいたま市、ふじみ野市、春日部市など
神奈川県だと、横浜市、横須賀市、相模原市など
利回り12%以上ある物件がよく売りにでました。
そのため、金利4.5%でも収支が成り立つ訳です。
このエリア以外にも、さらに郊外では
利回り15%から20%ぐらいの物件がよく売っておりました。
今と比べれば、かなりの高利回りです。
でもこの頃、郊外の物件の融資をする金融機関は
ほとんど無かったので、高利回りで満室だったとしても
ずっと売れ残っておりました。
日本政策金融公庫もアパート融資を
ほとんどやっていなかったので
現金で買える人だけが、買っておりました。
そう考えると、今は昔に比べて融資する
金融機関がとても多く感じます。
また金利もすごく低いです。
どっちが良いかは人、それぞれですが
このあたりが、今と昔の違いです。
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